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国民にとって大切なのは
政府発表を鵜呑みにするのではなく、
自ら学び、考え、主体的に判断をして行動することである。
(チェルノブイリ事故処理作業に関わった科学者ナタリア・マンズロヴァ氏)
フクシマからの警告
大震災によってその正体を現し、逃げも隠れもできなくなった
《核関連巨大企業、政府機関、学者》=関東軍、 マスコミ報道=大本営発表
暴走した挙句に新たなファシズムをもたらし、この国と国民を滅ぼすことになるのか?
それは日本自身に対してだけではなく、世界中に対する警告でもある。
重大な関心をもって見つめる外国の目を、せめて一端だけでも、ご紹介したい。
目次(記事を次々と増やしていく予定です。)
諸留能興:科学技術の高さは、事故の防止や回避とは全く別!
「想定外の偶然」の重なりで救われたに過ぎない4号炉使用済み核燃料プール
福島第1原発4号炉の使用済み燃料プールで、もしも冷却水がなくなり補給もうまくいかない事態が発生すれば、それは東日本全体の破滅を意味する・・・。今までに小出裕章京大助教や米国フェアウィンヅ社のアーニー・ガンダーソン氏ら大勢の人に指摘されてきた。しかし本当のことを言えば、昨年3月の時点でそのようになるはずだったのだ。それを辛うじて救ったのが文字通り『想定外』の偶然の連続だった。日本人を救ったのは日本の科学技術のレベルなどではなく、要するに単なる『幸運』だった。《パレスチナに平和を京都の会》の諸留能興氏が、この4号炉使用済み燃料プールで起こった事実を紹介しながら、《科学技術を超えた幸運》によってしか防ぐことのできない大破局を常に可能性として持つ原子力発電所は、即刻、地球から全廃させなければならないと日本人に叫びかける。(2012年3月30日)
Global
Research Online Interactive
Readerより和訳
フクシマ:戦争なき核戦争:語られざる世界規模の放射能危機
オタワ大学教授(経済学)ミシェル・チョスドフスキーが主催するグローバルリサーチ誌では、福島事故を多角的な視点から捉えるために、事故以来同誌に寄せられた記事とビデオ報道を厳選してテーマ別に編成し、一冊の本のように読むことの出来るOnline Interactive
Reader(I-Book)を作った。ここには今まで日本でも知られてきた情報と同時に、あまり日本では紹介されない事柄も多く含まれている。情報は全て英語であり、一般の日本人には付き合いづらいと思うが、その「序章」ともいえるフクシマI-Bookの紹介部分だけを翻訳した。(2012年2月3日)
【考察】小出裕章2011年暮の言葉に思う
(小出裕章京大助教が2011年の暮に行ったラジオ番組での発言に関する、童子丸開の考察)
(1)弱者に犠牲を集中させる無責任エリート支配
「どうして福島原発事故とその処理に責任のある者たちが、逮捕されないのか?刑務所に入らないのか?」小出裕章ならずとも、世界中の人々が感じる当然の疑問である。しかしこの理不尽な事実が日本という国の本当の姿を露出させてしまった。産業・経済、政治、行政、科学などの分野を率いるエリート共の責任を、初めから無かったものにする「事故調査委員会」のあり方が、その姿を誰の目にも明らかにしているだろう。日本は紛れもない無責任エリート支配の国である。それは歴史的に形作られてきた構造であり、無責任大国アメリカの支配によって最もおぞましい形に進化しつつある。問題の本質は原発にあるのでも放射能にあるのでもない。こんな弱者だけに犠牲を強いる無責任エリート支配の人間社会のあり方そのものなのだ。(2012年1月6日)
(2)政治に支配される科学
良くも悪くも、科学者とその集団は政治や経済から離れて存在できない。それが科学の限界を作るのだろう。フクシマ「事故調査委員会」は地震発生時から事故に至るまでに発生した物理的な現象とその記録、データについての分析と検討を一切行わなかった。それは、単にそれにふさわしい専門家がいないだけでなく、最初から物的な証拠や物理的事実の追究をシャットアウトしたものだったのだ。そこには初めから結論がありそれを導くための筋書きがある。それは政治的茶番であり、米国911調査委員会の喜劇的な再現でしかない。恐ろしいことに科学技術の専門家たちの多数が、自ら進んで、科学的な手段と表現を用いた調査と追及を、その政治的な結論と筋書きの範囲内に限定する。このような科学者たちの振る舞いは911事件調査で最も典型的に見られたものだ。科学とは、科学者とは、しょせんはそんなものなのか?(2012年1月6日)
フクシマがプライス・アンダーソン法を終わらせるか?
市場基準の賠償責任制度【全和訳】
米国の核関連産業は、1957年に通過したプライス・アンダーソン法のおかげで、自由市場経済から隔絶され政治家によって保護された「別天地」で、その奇形的な発展を成し遂げてきた。核開発を行う世界の国々は基本的にこの米国のやり方にならってきたといえる。日本でもこの法案を元にして原子力損害賠償法が1961年に作られたが、日本の核(原子力)産業は、本家の米国ですらありえないほどの賠償責任の低さを享受してきたのだ。長年Vermont
Law Schoolで研究員を務めるMark Cooper
は、政治ではなく市場をベースにして事故の際の賠償責任を明らかにするならば原発は存在不可能であり、フクシマ事故をきっかけにして自由市場経済への政治の横槍を見直す動きが生まれなければならないと主張する。日本の電力会社がもし政治の保護から離れて本来の自由市場の中に置かれるなら、たとえ事故が起こらなかったとしても、おそらく数年も待たずに惨めに倒産していることだろう。3月11日以来、原発についての議論は様々に起こっているが、このような視点で書かれたものは少ないようだ。この論文には、経済学の分野の専門家たちによって大いに、そして早急に議論されるべき多くの事柄を含んでいるように思われる。(2011年10月30日)
Global
Research誌「フクシマ、真実を目指す戦い」(全訳)
開始されたフクシマの情報戦争
これはGlobal
Researchに掲載されたPaul Zimmermanによる「Fukushima and the Battle for
Truth」の全文和訳(童子丸開による仮訳)である。それは、国家の機構を使って利権のために国と人間を滅ぼすような者たちと、それに抵抗し打ち勝って生き延びようとする者たちとの「情報戦争」を呼びかけるものである。今後、日本のいたるところで、数多くの不幸な出来事が人々の間で沸き起こってくるだろう。それはどれほどむごいものであっても決して目を背けてはならない事実である。その現場のデータを根気よく正確に集め情報を整理・分類する作業が、少しでも専門知識と技能のある人たちによって勇気を持って実行されなければならない。きっともう一部の自覚した人たちによって、各方面でこういった作業が開始されていると信じたい。何よりも怖いことはこの情報戦に負けて大嘘の勝利を許し人間が魂の内から破壊されていくことなのだ。(2011年10月4日)
(関連リンク)
●チェルノブイリ事故による放射性物質で汚染されたベラルーシの諸地域における非ガン性疾患 Y.バンダショフスキー教授
●ベラルーシ・ゴメリでの、子どもの非がん性疾患の激増
●チェルノブイリ被害実態レポート翻訳プロジェクト
●クリス・バズビー:原発事故が子どもたちの心臓に及ぼす深刻な影響
●ECRRクリス・バズビー論文「福島の破局的事故の健康影響」日本語訳
●福島原発事故における被ばく対策の問題−現況を憂う 西尾正道(国立病院機構北海道がんセンター院長)
●”チェルノブイリ膀胱炎”−長期のセシウム低線量被曝の危険性 児玉龍彦教授
銃剣無き全体主義
太初(はじめ)に結論ありき
はじめに結論がありそれを導く筋書きがある…、筋書き通りに人々を導いてその結論へと至らしめる…。この徹底的に閉ざされた回路があらゆる場面に作られる社会があるなら、それは紛れもないファシズム社会であろう。未だにほとんど人がそうとは気付いていない。そこに特高警察も憲兵隊もいないからだ。しかしその代わりに権威者たちと大小のメディアと民間の発言者たちが、この回路をくぐる以外の思考と行動を「異物化」して、人々に許さないようにしている。小沢代議士秘書への有罪判決、ブラックボックスから「結論と提言」だけがポンと飛び出してきた「福島国際専門家シンポジウム」は、現代の日本社会の実態を浮き彫りにする。しかしそれはすでに何十年も前に小出京大助教がかみ締めていた現実だった。本質的な部分では日本が全体主義と帝国主義を棄てた時など無かったのだ。(2011年9月28日)
スペイン紙が伝える9・11
「日本の9・11反原発デモ」&「911事件」
9月11日、フクシマ核事故発生から半年が過ぎた日に、日本各地で日本国家の原発政策に反対するデモが行われた。しかし日本ではその様子をまともに伝えた大手メディアは無かったようだ。しかしユーラシア大陸の西の端で、スペインを代表する大手紙エル・ムンドは、大きな写真付きで東京のデモを取り上げ、日本の反原発運動と政府の対応などをスペイン語圏に向けて報道している。その記事の全文を和訳してご紹介したい。同時にエル・ムンド紙は、911事件の通説への疑問について、同紙としては初めて、詳しく説明している。さらにスペイン国営テレビなどでも、911事件がこの10年間未解決のまま引きずる問題点や「対テロ戦争」の負の遺産についてかなり的確に紹介していた。それらについてもこの場を使って若干の紹介をしておきたい。(2011年9月12日)
徐京植さん「フクシマを歩いて」に基づく考察
根こぎと全体主義
この考察は、8月14日に放送された「フクシマをあるいて 徐京植」(NHK『こころの時代:私にとっての「3・11」』)に基づいたものである。この番組で徐京植氏が語るのは、3・11大震災あるいは福島原発事故そのものというよりも、それによってむき出しにされた日本という社会のおぞましいあり方、そしてそこに生きる人間のあり方についての考察である。日本における「核の平和利用」は1960年代以降の「安楽全体主義(藤田省三)」の中で本格的に開始された。そしてそれは高度成長の終焉機に、大勢の人々を「根こぎ」にし無残な運命へと追いやる圧倒的な暴力として立ち現れている。日本人のほとんどが意識せずに構成員となっている現代の全体主義は、やがてもっと無残なファシズムへと脱皮するのだろうか?(2011年8月28日)
日本の3・11、スペインの3・11
証拠抹殺!
「3・11」は、日本では東日本大震災・福島原発事故勃発の日を指すが、スペインでは2004年3月11日に起こったマドリッド列車爆破「テロ」事件を意味する。もちろんこの2つの出来事の間には何の関連も無い。しかしながら、たまたま同じ日付で起こったという以外に、この2つの出来事にはいくつかの注目すべき一致点がある。たぶん世界のどこでも重大犯罪に付随して必ず現れてくる種類のものだ。それが、証拠の隠匿、破壊、無視という「証拠抹殺」である。大部分の日本人が今まで知ることのなかった世界の現実が、いま、最もむごい形で日本人の目の前に現れてきているのだ。(2011年8月12日)
児玉龍彦教授、南相馬での記者会見とインタビュー
児玉教授:あの沈黙・長考の意味は?
児玉龍彦東大教授は、岩上安身氏から山下俊一福島医大副学長・福島県放射線リスク管理アドバイザーらの言動についての意見を求められた際に、この種のインタビューでは異常とも思える長い時間の沈黙を続けた。その間に教授の胸に去来したものはいったい何だったのか? さらに「20ミリシーベルト」問題などを「神学論争」とまで表現した児玉教授の真意は何だったのか? 福島県に南相馬市での記者会見のまとめと岩上氏とのインタビューの文字起こしを通して、児玉教授についての私なりの考察を掲げ、放っておけば忘れられてしまうかもしれない本質的な問題を提起してみたい。(2011年8月10日)
文字起こし:小出裕章×平川克美(ラジオデイズでの対談)
フクシマは新たな哲学を我々に要求している
この対談の内容は、3月11日以来、すでに原発と放射能についての多くの情報を入手している人にとっては、何の目新しさも無いものばかりかもしれない。しかし、この対談で述べられる原発と原子力行政について、特に「科学者」や「専門家」と呼ばれる人々について小出助教が語る認識は、このテーマを考える際に誰にとっても決して外してはならないベースとなるべきものだ。そのうえで我々は、信頼のできる専門家とその情報を取捨選択していく必要があるのだ。しかし問題はそればかりではあるまい。むしろ問題の根本にあるのは、我々自身の「豊かな生活」に対する盲目的な執着なのかもしれない。
フクシマはきっと、我々がこの地球で生き延びるための新たな哲学を要求しているのだろう。(2011年7月27日)
(関連リンク)
●【インタビュー】日本の放射能問題は深刻=元内閣官房参与・小佐古氏
ビデオ文字起こし:(対談)中手聖一×岩上安身
子供に優先的に放射能汚染の少ない環境を!食べ物を!
これは「子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク」代表の中手聖一氏とフリー・ジャーナリスト岩上安身氏との対談ビデオを文字に起こしたものである。この対談で中手氏は、放射能汚染拡大の危機に直面する日本人とって、決定的な方向を指し示す。一つは「子供たちをどう守るかということをしっかり考えると間違った方向には行かない」という確信。次に「自覚した市民が個人をベースにしてつながりあう」ネットワーク作りである。いかなる高邁(こうまい)な理論も理想も、子供を汚染から守ることのできないものはいっさい価値を持ち得まい。子供を守ろうとする人々が細かい意見や立場の違いを超えてネットワークを作らない限り、汚い「子供殺し」たちから子孫を守ることはできないだろう。(2011年7月23日)
(関連リンク)
●ECRRクリス・バズビー論文「福島の破局的事故の健康影響」日本語訳
●ベラルーシの放射線防護研究所による「農作物への放射能対策」
●「ふくしま集団疎開裁判」に関するバズビー博士の声明
●放射能と日本人:小出博士「大人が放射能を引き受けよ」を巡って
ワシントンポスト紙記事全訳
ベストセラーに反映される新たな論争 −
世界に紹介されるHiroaki
Koide
おそらく、「ベストセラーの著者」という形での世界への紹介は、小出裕章・京大助教をますます憂鬱な思いにさせるのかもしれない。「この40年間、私はこのような事故が起こらないようにこの分野で働いてきました」。小出さんが常に語っている言葉である。しかし事故は起こってしまった。もはや二度と元には戻れない。しかし同時にそれは、我々がこの社会を明らかな方向転換に向かわせるべき時を告げているのである。7月19日付のワシントンポスト紙の記事がその無念さと決意を世界に語る。(20011年7月20日)
ウォールストリートジャーナル記事
沖縄は核難民を招く:核の土地から基地の島へ
フクシマとオキナワ…。共に国策の犠牲となってきた地である。一方は核を、一方は基地を押し付けられてきた。その姿は、地方を切り捨て地方を犠牲にして、世界第二の経済大国としてその威容を誇ってきたこの国の、本当の姿を浮き彫りにさせてくれる。日本の最辺境に組み込まれた沖縄の人々の多くは、この数十年間を通して「基地中毒」を拒否し続けてきた。その一方で本土では、この数十年間、都会も地方も「核中毒」に浸り続けてきた。その核の恐怖から逃れる人々を厚遇をもって受け入れているのがこの基地の島であるというのは、何という歴史の皮肉なのだろうか?(2011年7月16日)
ニューヨークタイムズ記事:全文和訳(暫定訳)
いつまでも続くチェルノブイリの傷跡
チェルノブイリ核(原子力)発電所事故の重大な被害はポーランド北部の都市にまで及ぶ。そこではこの25年間に甲状腺障害に悩む人々が爆発的に増えているのだ。そしてその実態はまともに調査されたこともない。記事の著者は、5歳のときに被爆してその20年後に甲状腺手術を受けたポーランド人女性を描きながら、チェルノブイリ事故以後に東欧で発生した大規模な健康障害についての「疫学的な研究が全く始まらなかった」実態を告発する。「事実を調査しない科学」が存在を許されるのか? フクシマがこの似非科学の歴史を塗り替えていかねばならない。(2011年7月13日)
(関連外部リンク)
●子どもを守るために具体的な行動を(院長の独り言)
●われわれは原発事故にどう対処すればよいか(肥田俊太郎氏)(院長の独り言)
●「被ばくはアメリカの軍事機密。伝えると厳罰だった。」被ばく医師肥田舜太郎氏の演説(文字起こし)(前半)
●「福島で被ばく初期症状が始まっている。今年秋から来年たくさん出てくる」被ばく医師肥田舜太郎氏の演説(文字起こし)(後半)
●7月12日 食品安全委員会が決めた基準値の科学的な客観性について小出裕章(MBS)
ビデオ文字起こし:福島の親たちが語る熱い思い
歴史に刻め!6/29福島シンポジウム(Happy Island
Network主催)
この、壇上・会場一体となったディスカッションは、日本の歴史に刻み込まれるべきものだ。重大な危機に直面して、それぞれの立場と位置にいる人々が、自ら、悩み苦しみ、怒り悲しみ、行動し躊躇し、それでいて冷静に耳を傾け情報を集め、そして自ら発言し対話し、知恵を出し合って…、何が待っているかも分からない未来に向かって、次第に手をつなぎながら…、一歩一歩自分自身の道を自分の足で確かめながら進んでいこうとする…。おそらく日本人が…、少なくとも過去60年間の日本人が…、初めて見せた姿のように思われる。ある意味、日本の歴史の転換点を告げるものなのかもしれない。(2011年7月11日)
Global Research誌記事
放射能:フクシマの子どもたちの未来(全訳:松元保昭)
パレスチナ連帯・札幌の松元保昭さんがGlobal Research誌記事(Joe
Giambroneによる)を翻訳されたので、ここに全文を掲載させていただくこととする。この記事は、体内被曝の恐ろしさのほかに、原子力(少数国による核支配)推進の舞台であるIAEA(国際原子力機関)がWHOと医師たちをいかに押さえつけ縛り付けているのかを、具体例を通して描く。さらに彼らのそのような態度が、劣化ウランを用いた兵器によって大量殺戮を平然と行う米国・英国の軍事政策をも、「人類に対する犯罪」から守っているとも言える。俗に言われてきた「原子力の平和利用」こそが、全人類に対する核攻撃に他ならないのだ。(2011年7月8日)
緊急掲載:ビデオ文字起こし+英語字幕付きスチル画像
『山下教授の解任を求める福島の親たち』
Fukushima parents are
asking for Prf. Yamashita's dismissal
これは2011年6月20日に行われた、福島県放射線リスク管理アドバイザーの山下俊一長崎大教授の罷免を要求する記者会見から、子供たちを放射線から守る福島ネットワーク代表、中手聖一さんの話を記録したビデオの文字起こしである。このビデオは外国人にも英語字幕で見てもらえるのだが、ビデオ自体に焼き付けたものではなく、ネット環境によって(?)その字幕が現れないケースもあるようだ。そこで、その字幕のある画面のすべてをスチル写真で記録し、そこに日本語による文字起こしを添えておいた。どうか、外国の人々に、このビデオ(あるいはこのスチル写真)を通して福島の事実を知らせてもらいたい。(2011年6月30日)
全和訳:WHOを縛り付けるIAEAとの合意 (ガーディアン記事)
英国紙ガーディアンが掲載したヘレン・カルディコット医学博士の論文の和訳。原題は「How nuclear apologists mislead
the world over radiation(原子力の擁護者たちは放射能についてどのように世界を誤誘導するのか)」で、同紙に寄せられた原子力エネルギーを擁護する論調に対する反論である。その中でカルディコット博士は1959年に作られたIAEA(国際原子力機関)とWHO(世界保健機構)との間でなされたある《合意》について触れている。(2011年6月28日)
放射能と日本人:小出博士「大人が放射能を引き受けよ」を巡って(童子丸開)
いま日本で最も注目される人物の一人、小出裕章・京大助教による「低濃度放射能汚染の農作物は、放射能への感受性が鈍くなった大人が引き受け、子供には放射能の心配の無い食べ物を与えるようにしてでも、日本の農業を守っていかねばならない」という主張は、我々に決定的に重要な問題を突きつけているように思える。それは、2011年3月11日で日本と世界が変わってしまったという耐え難い痛みを伴う認識なのだ。(2011年6月23日)
※ アーニー・ガンダーソンの発言はこの後も続いているのだが、私は4月13日のビデオ以降は和訳をやめてしまった。日本でも多くの人がガンダーソンに注目し、他の人による翻訳や字幕入りのビデオなどもYouTubeに登場してきたために、もはや私からの翻訳の必要性を感じなくなったからである。しかし日本では「3号炉の”核爆発”の可能性」や「4号炉プールが日本を滅ぼすかもしれない」といったセンセーショナルな取り上げ方が目立つようだ。4号炉プールについては、確かに非常に危険な状態ではあるが、下の4月13日の記事でのガンダーソンの認識はその根拠にやや首をかしげる。また、3号炉プールの”核爆発”について私は何とも言いようが無い。
全和訳:A.ガンダーソン:「原発は20世紀用のパラダイムにすぎない」
(グローバルポスト紙インタビュー記事:2011年4月13日付)
ここでガンダーソンは、フクシマがチェルノブイリをすら超える可能性を示し、特に海の生物に関する長期にわたるモニタリングと厳しい監視の必要性を説く。また、フクシマの現状がより悪くなる可能性として、1号機が余震で壊れるかもしれないことと、4号機の使用済み燃料プールに異常が起こるかもしれないことを語っている。彼はそのどちらかが起こる可能性を30%としている。
さらにこのインタビュー記事で彼は、国際的な科学者のネットワークによる正確な情報の流通と、将来におけるエネルギー供給のパラダイム・シフトの必要性を語る。訳文の後に、それに関連した日本での情報を掲げておく。
全和訳:A.ガンダーソンが原子力関連機関の情報コントロールを語る(ビデオ筆写:2011年4月6日)
このビデオでガンダーソンは、東京電力だけではなく、米国原子力規制委員会やフランスの企業Arevaによる、情報の非公開とごまかしについて語っている。この後に東京電力は、塩素38のデータすら最初の発表の1ヶ月近くも後になって否定した。このような東京電力の情報に対する姿勢は、逆に、彼らが発表することに対する不信と疑念を膨らませるだけに終わるだろう。
今後は、世界と日本の専門家から、生データ公開の要求が急速に高まってくると思われる。もはや世界中に、東京電力と日本政府機関を信用する者などおるまい。
全和訳:A.ガンダーソンがフクシマの再臨界の可能性について語る(ビデオ筆写:2011年4月3日)
米国のエネルギー・コンサルタント会社フェアウインヅ・アソシエイツ社(Fairewinds
Associates)の主任エンジニアであるアーノルド・ガンダーソンのビデオで語った内容。これは4月3日時点のビデオであり、その時点での彼のフクシマに対する判断を語ったものである。しかしその後に東京電力がデータの一部を書き改めてしまった。
ここでは、ガンダーソンとは独自に同じような結論に達した小出裕章助教(京大熊取原子炉実験所)のこと、およびガンダーソンの判断に影響を与えたと見られるダルノキ−ベレス博士の論文についても取り上げておく。
全和訳:「チェルノブイリの失敗が何も学ばれていない」 (2011年3月16日)
スペイン紙エル・ムンドの記事より、元チェルノブイリ原発事故の汚染除去責任者ユーリ・アンドレエフが「フクシマ」と国際原子力機関の現状や問題点について語る。
紹介:
東電の塩素38測定値撤回に対するダルノキ−ベレス博士の所見と情報開示の要請
福島第一の1号機の溜まり水から検出された塩素38の計測値を元にし、再臨界の可能性を議論したモントレー国際問題研究所不拡散研究センターの研究員、ダルノキ−ベレス(Ferenc
Dalnoki-Veress)博士は、東京電力による実に奇妙な「撤回宣言」を受けて、よりタイムリーで正確なデータ公表を強く要請した。
サイト管理者より、ごあいさつ
2011年3月11日、日本から遠く離れたバルセロナでも、身の毛のよだつような祖国の光景がテレビ画面に映されていました。真っ黒い巨大な波が次々と街や畑を飲み込み、大きな船がビルや橋にぶつかっていくのです。夜になってさらに体中の血が凍りました。福島第1原発で緊急炉心冷却装置(ECCS)が働かないというのです。私は別に原発に詳しいわけではないのですが、ECCSが働かないことが何を意味しているのかくらいは理解できました。続いて12日の朝早く(欧州時間)1号機の水素爆発。
しかし、地震・津波被害と原発事故に対する日本政府や東京電力の対応ぶりには開いた口がふさがらず、さらに欧州の専門組織と日本のそれとの認識レベルの差、とりわけ両方のマスコミ報道の違いには唖然としました。私は近くにいる日本人に「これ、ほんま、大本営発表やな。」と思わずつぶやいてしまいました。さらにいま、「デマ、風評被害を防ぐ」ことを口実にした情報統制に向かいつつあるようです。原子力安全保安院や東京電力の記者会見の模様を中継し続けているIWJが保安院の会見から排除されるというとんでもない決定までなされるようになりました。震災と津波、原発事故のうえに、もう一つ、さらに恐ろしい災厄が日本を覆いつつあるのではないのか、という危機感が募ります。
現在のところは幸いにして、インターネットを通して、様々なブログやツイッター、動画中継やビデオによる情報伝達がありますから、こちらが注意深く情報を吟味して選んでいけば、被災地や事故現場、政府とその機関、東京電力などの企業の動きがかなり的確に見えてきますし、それが政府やマスコミに対する大きな圧力を作るでしょうが、そういった情報が「公序良俗」の名の元に統制され始めたときが、日本という国家と社会の、本当の崩壊が始まることになるのでしょう。
この企画では、主として私が出会った英語やスペイン語の重要な記事をご紹介することにします。現在の日本を覆いつつある暗雲を多くの人が気づきそれを力強く払うために、当サイトがわずかながらのお手伝いができるなら、それに越した幸いはありません。
2011年4月 バルセロナにて 童子丸開
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